青梅あんてな -東京・西多摩-

東京の近くが便利、でも車やビルで混み合った都会はちょっと苦手。そんな人におすすめする町、それが青梅。

繭蔵(まゆぐら)の人気を探る

 東青梅駅から歩いてちょっとのところに一風変わったおしゃれなレストランがあるという。しかも青梅の女性に人気だとか。ううむ、青梅応援隊としては何が人気なのか気になるので行ってみた。

 

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 蔵を改装した自然派レストラン「繭蔵(まゆぐら)」。たしかにこれは青梅にあまりない感じのおしゃれさ。新しい建物を立てるのではなく、もともとあるものを活かして新しいものに変えるという発想がいい。蔵は大きいので建物自体の存在感もあり、隠れ家感満点。

 

  中に入ると木や漆喰、白を基調にしたナチュラルな感じの内装。入り口の左手前に陶器の小さなギャラリーがあり、右手にはホール状に飲食スペースが広がる。ホールには四角や丸のテーブルが入り口と対角線にオープンキッチンとカウンターがあり、手前にテーブルが15席ほど。ああ、なんかすごく計算されたレイアウトだなーとまじまじ見てしまった。四角の箱を四角として使わず、あえて斜めにし、丸と三角、対角線をうまーく使っている。他の人と視線がぶつかることもないしこれは居心地がいい。店員さんも全部で7人。のんびりな雰囲気の多い青梅のお店とは違い、効率よくテキパキ働いている。お店の中は解放感もあるし、軽井沢とか都心でも流行りそう。これは女性に人気が出るのも分かる。

 2階は丸々絵画・芸術品のギャラリーになっていた。この日のギャラリーは明星大学の芸術学科の出身者をメインに6人の芸術家の絵画作品や造形作品が展示されていた。明星大学は青梅の大学だから、地元の子たちに発表の場を増やしてあげたいってことなのかな?

 

 

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 さて、料理を注文。料理は小鉢がたくさんついた膳料理が3点、カレーなどの単品料理が3点ほど。一般的なレストランみたいにずらっとメニューが並ぶという感じではなく、地元の食材を使った膳がメインらしい。

 注文したのは繭膳1600円。膳料理の女性を意識した食材と量。美味しいものを少しずつというコンセプトを感じます。しかもどれも一ひねりしている感じで美味しい。

 

 

 やっぱり古民家を改装してお店にするのはいいな。このお店は客席が多く、こじんまりした感じじゃないのでそのまま青梅駅前のレトロな感じに活かすのは難しいけどね。

 価格的にも青梅の中では高い方だと思う。青梅の飲食店ってえ?って思うくらい安いことが多い。感覚的に思ってた金額のざっと50~70%くらい。そういう意味ではこのお店は都会価格。でもそれでも違和感がないくらいの内装と店員さんの動きだった。

 

 たしかにこういうお店ってあんまりないなあ。私の思っている「青梅」とは雰囲気が違うなーと思いました。たしかに若い人や移り住んできてすぐの人にはこういうお店があるとうれしいかも。青梅のお店は飲食店に限らず家族ぐるみで店と知り合いのことが多いので、このお店みたいな都会的な距離感で女性にも受けがよさそうなお店は珍しいのかもしれない。

 じゃあこの感じを増やせば「青梅」らしく盛り上がるのか?と私自身はそうは思わないのだね。青梅の良さの一つに良くも悪くも「近所づきあい」にあると思うので、それを大切にしたいと思っている。大切にしながら、でも新しい人たちも入りやすいような雰囲気のお店を増やしたいなあ。具体的にどこをどうすれば、、、というのはまだ出てこないけど。