青梅あんてな -東京・西多摩-

東京の近くが便利、でも車やビルで混み合った都会はちょっと苦手。そんな人におすすめする町、それが青梅。

青梅のシニア化 -客だけ増えても対応しきれない現状-

 青梅には好きなお店がたくさんある。多くは「老舗の名店」といわれるところだ。昔ながらの佇まいと味、お店の人の雰囲気。なんともそれが心地いい。

 そういったお店は分かりにくい場所にあり、青梅に知り合いができたから知ることができたわけで、新参者には一見しても分からない。だからこそもっと多くの人にこの良さを知ってもらい、今まで青梅を知らなかった人に立ち寄ったり住んでもらいたいな、と思っていた。

 

ただ、単純に来る人が増えれば街は盛り上がっていいのか?

 

 先日、私のお気に入りの某惣菜店でから揚げを買った時、お店のおばちゃんに「これ、ブログに載せてもいいですか?」と尋ねたところ、悩んだ後「あまり積極的にはやってないのよ」という返答をいただいた。店主のおじさんが年なので、というのが理由。つまり、宣伝されてお客さんがたくさん増えてもお店側がそれに対応できないということだ。

  ハッとした。客が増えれば街が盛り上がる…なんてそんな単純じゃない。私が知ってる青梅の老舗店で紹介したいお店はたくさんある。けど、どのお店も風情がある代わりにお店のスタッフも年配の方ばかりなのだ。メディアで取りざたされて急に客が増えても対応できないだろう。

 

 後継者がいない。

 それが青梅の問題の一つだということが分かった。いいお店にはずっと続いてほしいけど、後継者がいない中でただ頑張れというのは無茶というもの。

 

 青梅を盛り上げるのに必要なことは、来てくれる人と事業を始める人がバランスよく増えることだ。それには新事業受け入れの基盤整備が必要だ。個人の考えだけど、新しい建物を立てるのではなく今ある建物を生かしたものの方がいいんじゃないか。だってやっぱり青梅の良さはレトロ感だ。たとえば空いている建物をテナント解放する。そうすればこの街で新しく事業を始めたい人も始めやすいし、それに伴って街が受け入れられるお客も増えるはず。そうして街が盛り上がれば、そのうちきらびやかな街並みに疲れた家族がのんびりした生活を求めて青梅に移り住み、最後には青梅全体が盛り上がるんじゃないだろうか。

 

 そんな簡単な話じゃないだろうけど、ブログで発信し続ければ何かのきっかけになるかもしれない。