青梅あんてな -東京・西多摩-

東京の近くが便利、でも車やビルで混み合った都会はちょっと苦手。そんな人におすすめする町、それが青梅。

つぶあんカフェ

 青梅マラソンの試走が終わった後、汗だくでごめんなさいと思いながらつぶあんカフェに入った。つぶあんカフェは青梅駅前にあるかわいらしいカフェで、何度か普通でない格好(自転車ウエア)でお邪魔してたので顔を覚えてもらってるんじゃないかなーと思っていた。

 

 カフェに入るとおじいさんが一人いただけで、他のお客さんはいなかった。

 店長のお姉さんに「こんにちは」というと、ピンっと思い出したような感じでああ!いらっしゃいーと言ってくれた。とりあえず、甘くて低血糖に効きそうなぜんざいを注文。

 

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 ぜんざいはいいね。

 私はあんこが好きだから、おしるこもいいけどやっぱり小豆の存在感があるぜんざいのほうが好きかな。つぶあんカフェの小豆は甘すぎず、スッキリした味わいなので重たくない。付け合せの紫蘇の実もプチプチした食感で癖になるし、塩味と酸味が疲れに効く。

 

 そのうち一人だけいたおじいさんが帰って、お客は私だけになった。そこで「青梅マラソンの試走にいってきたんです」といったら、驚かれた。「自転車もランニングもやるんですか!青梅マラソンは毎年駅前で応援してるけど、自分は無理無理。走れないなあ~」

 

   ふとシャノアールが閉店した話から青梅駅前を盛り上げたい、という話になった。確かに。青梅って観光客があまりいない。

 

 私は青梅駅前が好きだ。チェーン店もほぼないし、街全体が古き良き感じ、つまりレトロなのだ。青梅駅舎は赤茶の木造で味があるし、駅前には昔ながらの商店街が並んでいる。駅前通りはレトロで何屋なの!?っていう昔ながらの建物もある。路地や裏道も多くて、その路地には地元の人しかわからない豆腐屋などのお店が隠れている。住んでる人しかわからない迷路のような街。路地フェチにはたまらない。

 

 今青梅は後継者がいなくてお店が閉店しているらしい。それに駅前の観光客も少ないのでますます活気もなく商店街の活気も低下していっているそう。確かに観光客は少ないよなー。せっかくレトロな街並みがもったいないと青梅ファンは思うわけです。

 

 青梅駅は登山者が奥多摩へトレッキングに行く時に乗り換えるため、通過する人は多い。でも青梅駅に降りる人は少ない。確かに観光で来ましたって感じの人は殆どいない。地元の人ばかりだ。

 

もっと観光的にでも盛り上がれば商売繁盛にもつながるのに。

 

「つぶあんカフェを青梅に降りた人への情報発信基地にしたい!」というのがカフェの店長さんの野望だという。たしかに、それは名案!でもお店を閉めないで出来る範囲でしか活動できないのでどうやろうかなーと悩んでいるそう。確かに自営業だと1日の閉店は痛手だよねえ。

 

ふと、何かの縁な気がした、あの話をしてみよう。

 私は写真が趣味で昔から❝何か写真と文章を盛り込んだ雑誌的な何かを作ってみたいなー❞と思っていた。かなり漠然としたもので内容は全くの未定。例えば青梅の街を写真と独自目線のルポを交えて特集したら面白いんじゃないか、と。そしてその本を青梅のお店や青梅以外のお店、場所に置いてもらえれば、青梅を知らない人に青梅の魅力を伝えられ興味を持って思ってもらえるかもしれない。そしたら青梅に「観光」に来てくれるかも?!

 その話をすると、つぶあん店長さんはイイですね!と興味を示してくれた。まだ妄想レベルなので興味を示してくれるだけでありがたい。きっと実際に雑誌を作るとなったら協力してくれるはず。店長さんも自分のできることを頑張ってみよう!と言っていた。それから「自分のしたいことって、どんどん人にやりたいって言っていくと本当に実現するらしい」とも教えてくれた。

 

どんどん人に言っていく、か。それはいいかもしれない!

いきなりガッツリした雑誌を作のはネタ的にも企画的にも無理があるけど、雑誌じゃなくてもパンフレットなど他の形でも出来る事はあるはず。ともかく、いち青梅ファンとしてはレトロな青梅駅前に廃れてほしくない。レトロ感をうまく活かして青梅を宣伝できれば、外国人や若い人にも気に入ってもらえると思うんだよね。

 

とりあえず、身の丈でできる何かをイメージしつつ、誰かに話しを振ってみることにしよう。どんどん人に話せば自分もまとまってくるし、他から思いがけない案や協力者が出てくるかもしれない。よーし私の人脈を活かしてとにかく仲間を増やしてみよう!